AGA(男性型脱毛症)とその治療法
Dr.大藪
AGAとは Androgenetic Alopeciaの略称です。
男性型脱毛症と訳します。思春期以降、遺伝により頭頂部や前頭部の薄毛を来す疾患のことを指します。側頭部や、後頭部の毛髪が薄くなることは珍しいです。男性の薄毛の95%はAGAであると言われています。
AGAの原因は?
AGAの発症は、男性ホルモンが深く関与しています。男性ホルモンであるテストステロンが、還元酵素によりDHT(ジヒドロテストステロン)に変化し、そのDHTが遺伝的にDHTへの感受性の高い毛根の成長サイクルを狂わせてしまうことから薄毛を発症します。簡単に言いますと、生まれた毛が、十分に成長することなく、そのまま抜けてしまうという悪いサイクルにはいってしまいます。
AGAの治療法は?
AGAは放置すると、どんどん進行していきます。勝手に治ることはないです。必ず進行します。ではどういった治療があるのでしょうか?
フィナステリド、デュタステリド内服
テストステロンを変異させ、DHTの生成をしてしまう還元酵素をブロックする薬剤です。還元酵素2型のみをブロックするのが、フィナステリド(先発製品名 プロペシア)です、還元酵素1型2型ともにブロックする薬剤がデュタステリド(先発製品名ザガーロ)です。当然のことデュタステリドの方が効果は高く、主流となっていくことでしょう。
効果としては薄毛の進行を止めるというのがメインで、発毛の効果は薄いといえます。
ミノキシジル内服
血圧を下げる薬として開発された薬剤の副作用として発毛が見られ、実用化された薬剤です。皮膚の血管を開き、血圧を下げる効果を狙い開発されましたが、毛根の血流がアップすることにより発毛を起こします。
ミノキシジル外用
ミノキシジルの内服療法ほどの効果はありませんが、頭部に直接塗ることにより頭皮の血流改善が見られ、発毛が見られることが治験によりわかりました。5%製剤までは薬局で買うことができます。15%まで製品化されていますが5%以上は医師の処方が必要です。
メソセラピー療法
頭皮のバリアを機械的に破壊し、毛髪成長因子やミノキシジル等を直接頭皮に導入していく治療です。高い効果を認め、同時にミノキシジルの外用の効果も高めてくれます。
AGA治療症例写真
新宿AGAクリニックよりお写真の提供いただきました。
デュタステリド、ミノキシジル内服
ミノキシジル外用
メソセラピーを行った患者様です。有意な薄毛の改善を認めています。毛髪は男性にとって必須のアンチエイジングではないでしょうか?十仁美容整形ではAGAの治療も積極的に行っております。
【費用】
デュタステリド・・・8250円
ミノキシジル内服・・・8250円
ミノキシジル外用・・・13200円
メソセラピー・・・82500円
【副作用など】
デュタステリド・・性欲減退
ミノキシジル内服・・動悸、全身多毛、血圧低下
ミノキシジル外用・・かぶれ、赤み
メソセラピー・・出血、赤み、腫れ